この記事は『累』の最終回および14巻のネタバレとなっております。
『暁の姫』で宵(醜い鬼女)を演じたいと羽生田に懇願する累。
しかし、素顔のまま累が舞台に立てば、それは演劇ではなく見世物となってしまうと、羽生田は累が素顔で舞台に立つことを強く反対して、、、、
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累の最終回および14巻のネタバレ
羽生田に反対された累は、誘(累の母)が武美(いざなが劇場オーナー夫人)に預けていた荷物を手渡し、その場を後にした。
一方、野菊は自分の母親の痕跡を辿るため、白糸(夫婦)という人物を訪ねる。
野菊を一目見ると、白糸夫婦はあまりにも透世(野菊の母)に似ていることで驚きを隠せない。
また、白糸夫婦から誘と透世は本当に仲が良く、姉妹のようだったという話しを聞いて今度は野菊の方が驚き、1人考え込んだ。
累から荷物を渡された羽生田は、誘が凪宛に書いた手紙を読み涙を流していた。
そして、累を呼び出し、海道凪が何者なのか、誘との関係について話し出した。
まだ、羽生田が赤磐に住んでいた11歳の頃、考古学者として古代の朱顔料である『日紅』を探す凪と出会う。
凪に懐いていた羽生田は、凪以外にも地の伝承を調べている友人(誘)がいることを話してしまう。
それから、羽生田を橋渡しとして凪と誘は顔を合わせることのない、手紙のやりとりが始まる。
手紙の相手を思うゆえ、誘は日紅を探しあてるに至り、また凪を愛した。
しかし、凪が愛したのは槻浪乃。
誘と同じ家に同じ年に生まれ、醜い誘が存在を消される一方、美しい浪乃は愛されて育った。
2人は、まさに伝説の巫女と鬼女。
誘は浪乃を殺して顔を奪うと、凪と一夜の契りを交わして口紅の一部を渡し、赤磐を焼き滅ぼして自分も姿を消した。
しかし、新しい透世の顔を手に入れた誘は、再び凪の前に現れて少しずつお互いの距離を縮めていった。
が、浪乃を忘れられない凪とは、どうしても最後の一線は越えられなかった。
ある日、凪は誘が顔を交換する瞬間を見てしまい、浪乃を殺したこと、手紙を交換していた相手だったことを知る。
そして、誘を連れて赤磐へ向かい、誘に浪乃の供養として赤岩神楽を舞ってくれるようにお願いした。
この時、誘は凪が全てを知ったことに気付き、凪のお願いを聞くために赤磐神楽を舞った。
誘が舞う姿に、浪乃を重ねて涙する凪。
それを見た誘は、凪の中から浪乃の存在が消えることはなく、自分が愛されることはないと悟った。
誘は家に火を放ち、命を絶とうとしていた。
しかし、全てを知った凪は誘をどうしても憎むことができず、むしろ好きになりかけていた。
誘と一緒に死んで、地獄で再会することを望んだ。
そこへ、羽生田が現れ誘を救い出したものの、凪は崩落してきた柱の下敷きになって命を落とした。
羽生田は誘に自分を殺すようにせがまれるが、そんなことできるはずはない。
この一件で、羽生田は誘の奴隷となり、離れまいとただ誘に従って生きてきた。
そして、凪の面影を求めて出会った海道与と出会い、結婚して累が生まれた。
手紙には累のことにも触れていた。
幼い累は、「(将来)女優になりたい」と言ったことから、醜い顔の娘が舞台に辿り着けるように口紅を、羽生田には言葉も託した。
誘は、羽生田に自分の弱さを見せることを恐れていた。
しかし、羽生田・透世・凪は醜い誘を見ようとしてくれていたが、誘自身が見つめ返さなかった。
誘とは違う道を進み、その先に何が見えるのか累は確かめる決意をした。
そして、累は野菊を呼び出すと、紙袋と口紅を渡した。
自分の母親が守ろうとした累が望むなら、顔を永久に交換しても構わないと言い出す野菊。
しかし、累はもうそんなことは望んでいなかった。
暁の姫は本番直前で頓挫した企画だったがメンバーも集まり、羽生田が原稿を書き直したことで復活。
しかし、劇場の規模・上映期間は短縮せざるを得ないが、メンバーも集まってくれた。
その1人は、累だった。
累は醜い素顔のまま、宵役として出演することを決めた。
しかし、稽古初日。
『自らの姿を見られる』ということに対して、体が拒絶を起こして演技どころか台詞すらままならずに終了。
2日目も、声すらまともに出さずに一時中断。
自分を気遣ってくれる幾に声を荒げてしまったことで、役者たちの怒りも爆発。
雰囲気が最悪のまま、この日も練習は終わった。
自宅で稽古をする累。
台詞なんて全ての役者のですら、とっくに頭に入っている。
今まで顔を交換してきた者であれば、微笑み・睨みなど自然にできたことが出来ない。
むしろ、観客の眼にどう映るのかが怖すぎて、眠っても悪夢を見ていた。
羽生田は累の家にやって来ると、鏡を見るように言う。
羽生田は累に自らの顔を見せ、口に指を入れて吊り上げると、普段見ることのない(周りが見ている)累の怒りを見せた。
このことをきっかけに、累の演技は不満を言っていた役者たちからも評価されるほどに。
しかし、本番5日前になると、累にだけに厳しい羽生田に気付き始める役者たち。
「美しく在りたい」という執念で、あれほどの演技を見せていた累だったが、美しさが欠けてしまった今は「あの程度」と言うしかない芝居。
そのことにも、累本人も気付いており、あがいてもがいたとしても本番の日を迎えてしまうこととなる。
信用・予算ともになし・3日間という短期間の上演にも関わらず、驚きの客入りとなった。
累は不安と恐怖を抱えている状態だったが、暁の姫は開演される。
と、客席に雨野を見つけてしまう。
かつて、(ニナの時に)恋人同士であり、それ以前に役者であり認め合って高め合う仲だった。
雨野の存在に動揺した累は、台詞とタイミングを焦りすぎ、舞台全体のテンポを全て崩し舞台自体を台無しにしてしまった。
カーテンコールでは、明らかに勢いのない拍手で、羽生田も肩を落とす。
累はすぐさま雨野を追いかけ、愛を交わさなくても初めて素顔で対面。
もう1度観に来て欲しいとお願いするも、雨野は仕事を理由に断った。
無様な演技を雨野に見せてしまったことは、今まで醜い顔をさんざん嘲笑され・見下されても感じたことがないほどの悔しさ。
そんな、累の横顔を見て羽生田は何かを思いつく。
千秋楽前日、練習に来なかった羽生田が急に現れて、最後に1シーン追加する原稿を持って来た。
が、このラストシーンに登場するのは累1人。
羽生田は累だけを残して稽古をさせる。
累の生き様であるなら、どんなにおぞましく・無様で滑稽で、醜くても構わないと言葉をかけた。
千秋楽は一言で言えば、大成功!!!
演出家の羽生田にとっても、観客の拍手と熱狂ぶりは見たことがないほど。
累を打ち上げに誘う羽生田だったが、累は野菊と話したいからとその場を後にした。
累を待っていたのは、野菊と丹沢紡美(ニナの母親)。
紡美は累の芝居とニナの日記から、自身が間違っていなかったことを確信して包丁を取り出した。
野菊は腹を刺され、累は喉を裂かれた状態で見つかった。
紡美は累が死ぬだけでは分に合わないと、口紅を使って年老いた自分と累を永久交換。
これで累は丹沢紡美となり、年老いた体と淵かさね殺害の前科を残され、世から離れてひっそりと孤独に生きることとなる。
累と紡美が入れ替わっていることは野菊は気を失っていて知らず。
羽生田は累が死んだことにより、錯乱して狂気の中で累を探し続けていた。
5年後、羽生田は累(紡美)がひっそりと暮らす家の前に立っていた。
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累の最終回および14巻のネタバレでした。
でも、やっぱり絵がついてる方がキャラクターたちの細かい心理や面白さは段違いですよね。
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まとめ
累の最終回および14巻のネタバレでした。
累を文字にしようと思うと、ネタバレだとしてもなかなか難しいものです。
それこそ、読んだ後に「あ~、面白かった」というよりは「うぅぅわぁぁ」って感じの終わりです。
多くは語りません!!
興味がある方は、ぜひ!!!